ディクテーションは意味ない?科学的効果と正しいやり方を徹底解説!

「ディクテーションって意味ない?」そう思ったことはありませんか?一部ではそう囁かれることもありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
この記事では、ディクテーションの科学的な効果と正しい実践方法について詳しく解説します。ディクテーションが単なる書き取り練習ではなく、リスニング力や記憶力の向上にどれだけ効果的であるかを理解できるでしょう。
ディクテーションの真の価値を理解し、効果的な学習法を身につけることで、英語力を飛躍的に上げるための第一歩を踏み出せます。
- ディクテーションとは?科学的効果も紹介
- ディクテーションのメリット
- ディクテーションのデメリット
- ディクテーションは意味ないと言われる理由
- ディクテーションの効果を最大限に引き出す方法
- ディクテーションのトレンド
- まとめ
ディクテーションとは?科学的効果も紹介

ディクテーションとは?
ディクテーションは、英語学習においてよく使われる方法の一つです。具体的には、音声を聞きながら、それを正確に書き取る練習のことを指します。この手法は、リスニング力とライティング力を同時に鍛えることができるため、多くの学習者に利用されています。
ディクテーションは、英語のリスニングテストの準備や、日常会話の理解力を向上させるために広く活用されています。例えば、英語のニュースやポッドキャストを聞き、それをディクテーションします。それを通じて、リスニング力を強化し、同時に語彙力や文法知識も向上させることができます。
ディクテーションの科学的効果

ディクテーションは、音声情報を一時的に記憶し文字に変換する過程で、ワーキングメモリを活性化させます。ワーキングメモリは脳の認知機能の中核を担う重要なシステムであり、効率的な情報処理と学習のために不可欠です。ワーキングメモリの機能が低下すると、物忘れの増加やケアレスミス、同時進行の作業の困難さなどが生じる可能性があります(ワーキングメモリを鍛える4つの方法とは)。
さらにディクテーションを繰り返し行うことで、音声パターンと文字表現の対応関係が長期記憶に定着します。また文字化までの一連の認知プロセスを自動化していきます。これにより、言語処理の負荷が軽減され、言語の産出が円滑になります(シャドーイングを通じた速読力の向上に関する検証)。
このように、ディクテーションは単なる書き取り練習ではなく、脳の多様な認知機能を活性化させます。結果として、総合的な言語能力の向上に寄与する可能性が高いことが科学的に示唆されています。
ディクテーションのメリット

ディクテーションのメリットは次の3点です。
- 音声と文字の結びつきが強化される
- 自己分析力が育つ
- 書く力が向上する
音声と文字の結びつきが強化される
ディクテーションを通じて、音声情報と文字情報を同時に処理する機会が増えます。これまでスペルと意味だけを知っていた単語であっても、音声情報と結びつくことでより強固に定着させることができます。これは読解力やスピーキング力の向上にも役立ちます。他の言語学習法に比べ、この音声と文字の統合的な学習が特に特徴的です。
自己分析力が育つ
ディクテーションでは、自分が書き取った内容をスクリプトと照合し、誤りを特定し、分析する過程が非常に重要です。この作業を通じて、自己の弱点を客観的に把握し、特定の音や表現、文法に対して理解を深めることが可能です。またさらに弱点を踏まえて効果的な学習計画を立てる能力が養われます。
自己分析力は、英語学習全般において非常に重要なスキルであり、ディクテーションはこの能力を効果的に育成します。
書く力が向上する
ディクテーションは、ただ聞くだけでなく、実際に書く作業を伴います。この過程で、新しい単語やフレーズに触れ、英語での表現力や書く力が向上します。特に、正確なスペルや文法を意識しながら書くことで、スペルミスを減らし、ライティングスキルを向上させることができます。
ディクテーションのデメリット

ディクテーションのデメリットは次の3点です。
- 時間がかかる
- 精度が求められる
- 学習の幅が狭くなる可能性がある
時間がかかる
ディクテーションは集中力を要し、時間がかかる学習方法です。特に初心者にとっては、すべての音声を書き取るのに多くの時間を要し、学習が続かない原因になることがあります。
対処法としては、30秒~3分程度の比較的短い音声素材を選択することです。初心者であれば、30秒から長くても1分程度の短い教材を使用します。慣れてきたら、次第に長さを伸ばしていき、最大でも3分程度にします。この程度の長さであれば、集中力を切らさずに短い時間で学習を続けることができます。
精度が求められる
ディクテーションは、正確に書き取ることが求められるため、少しの聞き逃しやスペルミスが大きな挫折感に繋がることがあります。また、聞き取れなかった部分を正確に記憶しようとすると、ストレスを感じることもあります。
このような場合には、目標設定の見直しを検討してみてください。ディクテーションを行いながら、「100%聞き取ろう」と過度なストレスを感じている状態はあまり良くありません。少し肩の力を抜いて達成できるくらい、例えば「80%聞き取ろう」といった達成可能な目標に気軽に取り組んでみるのがおススメです。
学習の幅が狭くなる可能性がある
ディクテーションばかりに頼ってしまうと、他の重要な英語学習方法(例えば、会話練習やリーディング)の時間が減り、学習のバランスが崩れることがあります。ディクテーションだけでは、スピーキングやリーディングの全体的なスキル向上に限界があることも認識しておくべきです。
ディクテーションは意味ないと言われる理由

ディクテーションはデメリットがあるものの、科学的な効果が認められている学習法であることをここまでお伝えしてきました。ではなぜ「ディクテーションは意味ない」と言われているのでしょうか?
その理由は次の2点です。
- 短期間で楽に効果が出ると誤解している
- 正しい方法で行っておらず、効果が出ない
短期間で楽に効果が出ると誤解している
ディクテーションが意味ないとされるのは、ディクテーションについて誤解してしまっていることが1つの理由です。例えば、練習の頻度が低すぎたり、短期間で結果を求めすぎたりすることが挙げられます。ディクテーションは一定期間、継続的に行うことで効果を発揮する学習方法です。すぐに優れた効果が出ることを期待しすぎているとガッカリしてしまいます。
正しい方法で行っていない
ディクテーションの効果が出にくいのは、適切な方法で行われていない場合です。
例えば、自分のレベルに合わない難易度の音声を使い、無理に早いスピードで音声を聞こうとすると、逆効果になることがあります。こういった状態でディクテーションを行っても、何を聞いているのか全く理解できないことがあります。その結果、モチベーションが下がり、「意味ない」と結論づけてしまうことがあります。
また、ディクテーションをする際に、意味を理解せずにただ単に書き写すだけだと、英語力の向上には繋がりにくいです。
聞き逃しやスペルミスが多い場合は、教材の難易度を見直すことも考えてみましょう。音声素材に関しては、何も調べなくても8~9割ほど意味が理解できるものを選択します。既にそういう素材を使っている場合は、聞き取り速度を落とすことや、全文書き取りではなく穴埋め式の書き取りを行うことも検討してみてください!
ディクテーションの効果を最大限に引き出す方法

せっかくディクテーションに取り組むのであれば、その効果を最大限に引き出したいものです。ここでは正しいディクテーションの手順と上達のコツをご紹介します。
上達のコツは以下の2点です。
- 少しずつ難易度を上げる
- 推測力を上げる
正しいディクテーションの手順
ディクテーションの効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。まず、自分のレベルに合った音声素材を選びます。その上で、次の手順でディクテーションを行います。
step1. 全文を聞く
step2. 音声を区切って止めながら書き取る
step3. もう1度全文を聞く
step4. スクリプトを見ずにセルフチェックする
step5. スクリプトで答え合わせを行う
step6. 最後に全文を聞く
教材の選び方やディクテーションの手順の詳細は過去の記事でご紹介しています!
上達のコツ1: 少しずつ難易度を上げる

最初は短くて簡単なフレーズから始め、徐々に難易度を上げていくことで、無理なくディクテーションを続けられます。さらに毎回同じ素材を使わず、様々なトピックや話者の音声に触れることで、実践的なリスニング力を鍛えることができます。
例えば、ニュースや日常会話、プレゼンテーションと広げることも可能です。また、同じニュースでも経済のトピックだけではなく、国際問題にも触れてみるといった形です。他にも、アメリカ英語だけではなく、イギリス英語に触れてみると、ディクテーションの難易度が変わります。
また、最初は1単語を書き取ることから始めてみるのも有効です。慣れてきたら、次第に単語の数を増やし、1文まるごと書き取れるようにしていきます。上級者になると、一度に2~3文を書き取りできるようになります。
他にも音声の再生スピードを上げていくことが、難易度アップにつながります。最初は通常の7割~8割くらいのゆっくりしたスピードで始め、徐々に上げていきます。これにより音声知覚の処理速度を上げることができます。
上達のコツ2:推測力を鍛える
ディクテーションで聞こえた音をただ書き取るのではなく、聞こえた音から文法的に適切な単語や表現を予測する習慣をつけることが重要です。前後の文脈や文法知識を活用して推測する力を養うことで、リスニング力と文法力の両方を向上させることができます。
このように取り組むことで、書き取れる範囲が自然と増えていき、「自分でもできる!」と自己効力感が高まります。
ディクテーションのトレンド

最後にディクテーションで最近可能になった学習法と、今後についてご紹介します。
会議や講義も音声教材になる
近年、AI技術が発展したことにより、ディクテーションの学習方法も進化しています。これまではCD付きの書籍を用いたり、ディクテーション専用のアプリケーションを使用することが一般的でした。
ですが、AI技術の発展により、自分が参加した会議や講義といった身近な内容もディクテーションの素材になり得ます。身近な素材を学習に用いることで、より実用的な英語力につなげることができます。特にディクテーションに慣れてきた中~上級者にはおススメの方法です!
ここでは身近な音声をディクテーション教材にする際に使用できる2つのアプリをご紹介します。なお、いずれも2024年8月時点の情報であるため、最新情報はご自身でご確認お願い致します。
OtterAI

音声を録音し、AIで自動文字起こししてくれるアプリです。2024年8月時点では、英語のみに対応しています。複数の話者を聞き分け、文字起こししてくれるので、誰がどのような発言をしたのか明確に区別することができます。
さらに再生する際はテキストと連動して再生してくれます。具体的には、録音した音声を再生する時に再生されている単語が分かりやすくハイライトされます。そのため、ディクテーションの最後に見直しする際に、聞き取れなかった部分に注目し、音声と文字をセットで確認できます。
毎月300分まで無料で使用できるのも嬉しいポイントです。有料会員にもなることができ、有料会員だと月に6,000分まで利用可能時間が広がります。また有料会員だと、音声の再生速度も変更することができるので、ディクテーションにピッタリです!
Notta

こちらも英語音声を録音し、AIで文字起こししてくれるアプリです。文字起こし精度が98.86%以上と非常に高いのが特徴です。このアプリも話者を区別して文字起こししてくれます。
無料会員と有料会員があり、2024年8月時点で無料会員は3分間だけ文字起こしすることができます。
有料会員になると、文字起こしの時間が1800分まで伸びると共に、文字起こし結果を42か国の言語に翻訳してくれます。そのため、自分だけでは理解しきれない細かなニュアンスもNottaを用いることで、理解を深めることができます。さらに有料会員では音声倍速再生機能も付いており、ディクテーションに活用できます。
AIとディクテーションの未来
今後、ディクテーションはAI技術と結びつき、よりインタラクティブで効果的な学習方法として広がっていくと予想されます。
例えば、学習者のレベルに合わせたカスタマイズされたディクテーション素材が提供されるようになります。さらに効果的なフィードバックもリアルタイムで行われます。これにより、学習者は自分の弱点を即座に把握し、改善することが可能になります。
また、オンライン学習の普及により、ディクテーションを活用したリモート学習プログラムや、学習者同士が成果を共有できるプラットフォームも増えていくでしょう。
まとめ
ディクテーションは、リスニング力や語彙力の向上に効果的な学習方法ですが、正しい方法で行うことが重要です。学習者は自分のレベルに合った素材を選び、継続的に取り組むことで、ディクテーションの効果を最大限に引き出すことができます。
また、AI技術の進化に伴い、今後ますます効果的なディクテーション学習が可能となるでしょう。ディクテーションを活用し、英語力を着実に向上させるためには、無理なく楽しみながら学習を続けることが鍵です。
【初心者でもOK】ディクテーションのやり方を徹底解説

「英語を聞き取るのが難しい…」と感じたことはありませんか?
リスニング力を強化したいけれど、どの学習法が効果的かわからず迷っている方も多いのではないでしょうか。
記事を読んでわかること
本記事では、初心者でも取り組めるディクテーションのやり方や効果について詳しく解説します。さらに、レベル別のおすすめ教材や上達のコツも紹介します。
記事を読むメリット
この記事を読むことで、ディクテーションを使って効率的にリスニング力を向上させる方法がわかり、学習のモチベーションを高めることができます。
- 記事を読んでわかること
- 記事を読むメリット
- ディクテーションとは?
- ディクテーションの効果
- 教材の選び方
- 【レベル別】おすすめのディクテーション教材
- ディクテーションの正しいやり方
- ディクテーション上達のコツ
- ディクテーションのよくある疑問・悩みを知ろう
- まとめ
ディクテーションとは?

ディクテーションの定義
ディクテーションとは、英語の音声を聞いて、それを文字として書き取る学習方法です。この過程を通じて、リスニング力を強化し、聞き取った内容を正確に理解できるようになることを目指します。
ディクテーションには穴埋め式と全文書き取り式があります。穴埋め式は英語の文章の一部だけを書きとる方法で、聞き取る範囲が一部だけで済むので初心者向けです。一方全文書き取り式は英語の全文を書きとる方法で、中級者以上におススメです。ディクテーションに慣れてくると、1文だけを一度に聞き取るのではなく、2文~3文、人によっては一度にそれ以上の聞き取りが可能になります。
ディクテーションの効果

実際にディクテーションを続けた学習者から、
最初は短いフレーズしか聞き取れなかったが、1ヶ月後には複数の文を連続して聞き取ることができるようになった
という成功事例が多く報告されています。
ディクテーションは、リスニング力や語彙力・文法力、スピーキング力を一度に鍛えられる効果的な学習法です。
リスニング力が向上する
ディクテーションは、リスニング学習の中でも特に効果的な手法とされています。なぜなら、音声をただ聞き流すだけでなく、書き取ることで、音や単語、文法の細部まで注意を払う必要があるからです。
これにより、英語の細かなニュアンスや発音に慣れ、リスニング力を自然に向上させることができます。
語彙力と文法力の強化ポイントが分かる
ディクテーションの際に聞き取りができなかった単語やフレーズがあったとします。ですが、答え合わせの際に確認することで、語彙力や文法力を強化することができます。また、同じ単語やフレーズに何度も触れることで、定着しやすくなります。
スピーキングへの波及効果
リスニング力が向上すると、英語を話す際の発音やイントネーションも自然と向上します。ディクテーションで聞き取ったフレーズや単語は、スピーキングの際にも活用できるため、話す力も一緒に強化されるのです。
教材の選び方

ディクテーションを行うには、適切な教材を選ぶことが最も重要です。背伸びして自分に合わない教材を選んでしまうと、挫折してしまう可能性が高まります。選ぶ際は次のポイントを意識してみてください。
- スクリプト付きの教材を選ぶ
- 興味のある分野から選ぶ
- 自分のレベルに合った教材から選ぶ
スクリプト付きの教材を選ぶ
ディクテーションには、スクリプトが付いている教材を選ぶことが必須です。ディクテーションを行った後、スクリプトを見ながら自分の書き取りを確認します。そうすることで、自分の間違いを確認し、原因を分析することができます。
興味のある分野から選ぶ
ディクテーションは短い時間でも、できるだけ毎日継続することでリスニング力をアップさせることができます。そのため、興味がある分野やトピックの音声を選ぶと、学習が楽しくなり、継続しやすくなります。例えば、趣味に関連するポッドキャストや好きな俳優のプレゼンテーションなど、自分が関心を持てる素材を選ぶと良いでしょう。
ですが、洋画やドラマ、洋楽を題材にするのは避けた方が無難です。スラングが多く、聞き取りが非常に難しいからです。また普段使えるような、役に立つ英語は少ないです。
自分のレベルに合った教材から選ぶ
レベルが高すぎると挫折しやすいので、最初は簡単なものから始め、徐々に難易度を上げていくと良いです。初心者には、スピードがゆっくりで、クリアな発音の教材がおすすめです。
目安としては、調べなくてもわかる単語が8〜9割の教材を選ぶことです。8~9割理解できるのであれば、分からなさ過ぎて挫折するということもなく済みます!
【レベル別】おすすめのディクテーション教材

ここではレベル別におすすめのディクテーション教材をご紹介します。教材選びに迷ってしまって決められないという方は次の中から選択してみてください。
初級者(TOEICL&R:300〜500点)向け:
ゆっくりしたスピードで話される教材や、短い会話文を扱ったものを選びましょう。例えば、英語学習者向けのポッドキャストや、初級者向けのニュースなどが良いです。
初心者向けニュースのサイトとして、VOAやBBCがあります。
VOAはアメリカの国営放送で、BBCはイギリスの国営放送です。これらのサイトには、平易な英語をゆっくり読み上げたコンテンツが豊富に用意されています。スクリプトも用意されており、音声ダウンロードも可能です。
どちらのサイトも自身の英語レベルをチェックする機能が付いており、コンテンツ毎にレベルが表記されていることが特徴です。レベル分けされているので、自分に合ったコンテンツを見つけて学習しやすいです!
中級者(TOEICL&R:500〜800点)向け:
ネイティブが普通の速度で話す会話やニュース、インタビューが適しています。複数のアクセントや話し方に慣れることも重要です。
VOAやBBCには中級者向けのコンテンツがあるので、それらを引き続き活用することが可能です。他には、TOEIC公式問題集も有効です。TOEICの問題集ではビジネスやニュース、日常会話など幅広い英語に触れることができます。
上級者(TOEICL&R:800点以上)向け:
専門的なトピックや、スピードの速いディスカッションなど、難易度の高い教材を使って、リスニング力をさらに鍛えましょう。
上級者にはTEDがおススメです。TEDでは世界中のあらゆる分野の著名人のプレゼンテーションを見ることができます。
TEDを使用する場合はTEDICT(iOS: https://apps.apple.com/jp/app/tedict/id537961396 Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.cocoswing.tedict&hl=ja)というアプリを活用するのもおススメです。このアプリでは、TEDスピーカーの話を聞き、キーボードで入力することで、ディクテーションを行うことができます。
ディクテーションの正しいやり方

せっかくディクテーションを行うのであれば、正しいやり方で効果的に行いたいものです。ここでは正しいディクテーションのやり方を次の6stepに分けてご紹介します。
- step1. 全文を聞く
- step2. 音声を区切って止めながら書き取る
- step3. もう1度全文を聞く
- step4. スクリプトを見ずにセルフチェックする
- step5. スクリプトで答え合わせを行う
- step6. 最後に全文を聞く
Step1: 全文を聞く
まずは、ディクテーションを行う音声素材を一度通して聞きます。この時にはペンやキーボードでの書き取りは不要です。このステップでは、全体の内容を把握することが目的だからです。内容が大まかに理解できると、その後の書き取りがスムーズになります。
Step2: 音声を区切って止めながら書き取る
次に、音声を短いフレーズごとに止めながら、聞こえた内容を書き取ります。このとき、1文ずつ止めながら書き取るのが基本です。1文ずつ書き取りを行うことで、単語や文法に注意を払うことが可能になります。もし1文が長すぎる場合は、文章の切れ目で止めるようにします。
中級者以上の場合は、意識的に長いフレーズや複数の文をまとめて聞き取るように心がけると、より効果的にリスニング力が向上します。また、聞き取れない部分を推測して補完する「予測練習」も、上達の助けとなるでしょう。
Step3: もう1度全文を聞く
書き取りが終わったら、再度全文を通して聞き直します。このとき、書き取った内容と音声が一致しているかを確認し、特に聞き取りにくかった部分を再チェックします。
必要に応じて、聞き取れなかった単語の追加や、誤りの修正をし、できるだけすべての単語を正確に書き取ることを目指します。
Step4: スクリプトを見ずにセルフチェックする
スクリプトを見ずに、自分が書き取った内容を確認します。聞き取れなかった部分を自分なりに推測し補足することや、文法的に誤りがないかを見直しします。ここでは自身の文法やフレーズに関する知識を活用します。
Step5: スクリプトで答え合わせを行う
次に、スクリプトを見て、自分が書き取った内容が正確かどうかを確認します。間違いがあれば、その原因を分析し、次回のディクテーションで改善できるようにします。
Step6: 最後に全文を聞く
自分が聞き取れなかった部分が把握できたら、再度全文を通して聞きます。このステップでは、書き取りと答え合わせの結果誤っていた部分を抑えた上で、全文を聞くので、さらに理解を深めることができます。
ディクテーション上達のコツ

ディクテーションの基本的なやり方は分かったものの、より上手くなるためのポイントがあれば知りたいですよね。上達するためには、以下の手順を踏むことが重要です。
- 聞き取れなかった原因を分析する
- 弱点を克服する
- 間違えた部分を意識し日を開けてもう一度聞く
聞き取れなかった原因を分析する
聞き取れなかった部分がなぜ聞き取れなかったのかを分析しましょう。例えば、以下のような可能性が考えられます。
- 自分が知らない単語・フレーズだった
- 想定していた発音やアクセントとは違った
- ネイティブ特有の連結音が聞き取れなかった
- スピードが速すぎて追いつけなかった
- 文法の知識不足
弱点を克服する
原因が分析できたら、次にその弱点を克服します。
例えば、自分が知らない単語やフレーズがあったのであれば、その部分を辞書で調べ、意味と発音・アクセントを確認します。単語・フレーズ用のノートを別で用意し、まとめていくと後で見返せるので効果的です。
間違えた部分を繰り返し聞いて練習することで、同じミスを繰り返さないようにします。
間違えた部分を意識し日を開けてもう一度聞く
一度間違えた部分は、時間を空けてから再度チャレンジしましょう。これにより、記憶の定着が進み、再度の聞き取りがより確実になります。
ディクテーションのよくある疑問・悩みを知ろう

ディクテーションでよくある疑問・悩みに回答します。
- どのくらいのペースで取り組むべきか?
- ディクテーションをいつ行うのが効果的か?
- うまく聞き取れない場合の対策
- どれくらいの期間で効果が出るのか?
- ディクテーションとシャドウイングは同時にやるべきか?
1. どのくらいのペースで取り組むべきか?
ディクテーションは、できるだけ毎日少しずつ取り組むのが理想です。最初は1回あたり10〜15分程度を目安にして、徐々に学習時間を延ばしていくと良いでしょう。短時間でも毎日継続することで、耳が慣れてきて、リスニング力が向上します。
もし毎日が難しい場合は、週に2〜3回程度のペースでも効果を感じることができます。ですが、習慣化するためには、できるだけ毎日取り組むことをおすすめします。
2. ディクテーションをいつ行うのが効果的か?
個々のライフスタイルに合わせて柔軟に設定して構いません。重要なのは、同じ時間帯に定期的に取り組むことで、学習のリズムを作ることです。例えば通勤時間や家事の合間に短いセッションを行うと良いでしょう。
中でも特に集中力が高まる朝に行うのが効果的です。また、寝る前に行うと、学習内容が記憶に定着しやすくなると言われています。忙しい日でも、短時間で同じ時間に取り組むように心がけると、効果が持続しやすくなります。
3. うまく聞き取れない場合の対策
ディクテーションで聞き取れない部分があった場合、いくつかの原因が考えられます。よくある原因としては、「スピードが速すぎて聞き取れない」ことです。もしスピードが速すぎて聞き取れなかったのであれば、スピードを遅くする機能を使って音声を再生すると良いでしょう。
また、単語やフレーズがどのように発音されるかを確認しながら、発音のルールを学ぶことも効果的です。聞き取れない原因を分析し、それに対処することで、次第にリスニング力が向上します。
4. どれくらいの期間で効果が出るのか?
ディクテーションの効果を実感するまでの期間は、個人差がありますが、一般的には数週間から数ヶ月程度で効果が見られることが多いです。毎日取り組んでいる場合、最初の2〜3週間で少しずつ聞き取りがスムーズになる感覚を得られるでしょう。ただし、語彙力や文法力が向上し、リスニング全体が上達するまでには、数ヶ月から半年程度かかることもあります。焦らずに長期的な視点で取り組むことが大切です。
5. ディクテーションとシャドーイングは同時にやるべきか?
ディクテーションとシャドーイングは、どちらもリスニング力を向上させる効果的な学習法ですが、初心者の場合、まずはディクテーションに集中することをおすすめします。ディクテーションでしっかりと音声を聞き取り、書き取ることで、基礎的なリスニング力が向上します。その後、シャドーイングを取り入れると、スピーキングや発音の改善に効果的です。両方を同時に行うのではなく、段階的に学習を進めると良いでしょう。
まとめ
ディクテーションは、リスニング力を劇的に向上させる学習方法です。ですが、その効果は、短期間で劇的に現れるものではありません。継続的に取り組むことで、リスニング力だけでなく、語彙力や文法力、スピーキング力も向上します。長期的な目標を持って、計画的に学習を進めましょう。