まっちゃかの家族4人でサイドFIRE目指してみた

30代夫婦+子ども2人でサイドFIREを目指しています

特別費管理術:4人家族の予算管理の秘訣

4人家族の日常生活には予想外の出費がつきものです。特別費として計画外の支出が生じることは珍しくありませんが、突然必要となるため、その管理は難しいです。特別費の管理方法を知っておくことは家計の安定に欠かせません。
この記事では特別費とは何かから始め、把握することのメリット、具体事例を通じて4人家族の特別費管理術をご紹介します。

特別費とは

特別費とは毎月発生するわけではなく、年に1度など不定期に発生する支出のことです。特別費は、一度の支出が大きく、あらかじめ計画を立てておかないと、思わぬ出費に対処することが難しくなります。家庭によっては気付いたら100万円近くかかっていたということもあり得ます。

また家庭により、何を特別費にするのか異なります。ある家庭では美容費は特別費ですが、別の家庭では特別費ではないということがあります。そのため、家庭に合わせて予算を立てる必要があります。

特別費を把握することのメリット

特別費を把握することにより、大きく2つのメリットがあります。

事前に準備できる

特別費を把握することで、そのために必要なお金を事前に準備することができます
いきなり高額な支出が発生すると、いくら必要と分かっていても、家計へのダメージは避けられません。ですが、特別費を把握することで、「いつ何にどれだけ」の出費が必要か分かるようになります。このことで、必要なお金を事前に準備することができます。

ムダ遣いが減る

特別費を把握することで、ムダ遣いを減らすことができます。特別費を把握する前は、不定期に発生する支出に対して「必要だし仕方ない」と支払っていたかもしれません。しかし特別費を把握して計画することで、別の方法で安く済ませたり、その出費を無くしたりとムダ遣いを減らすことができます。

4人家族のわが家の特別費

次に4人家族のわが家のとある1年の特別費をご紹介します。

 

4人家族のわが家のご紹介

・30代夫婦、子ども2人

・子どもは年中(4歳)、赤ちゃん(0歳)

・車無し

・夫婦とも特別これといった趣味はなし

 

4人家族のわが家の特別費

special expenses of my family

この年は出産と引っ越しと大きめのイベントが多く、合計約250万円必要です。これを事前に把握せず、いきなり必要になっていたらと思うと、ゾッとします。

わが家では、1か月ごとに計画と実際に支出した額に大きなズレがないか確認しています。更に計画外の出費があった場合は、計画を見直ししています。
このようにすることで、特別費の使用状況を確認できると共に、翌年以降の計画が正確になっていきます。

特別費一覧表の作り方

それでは次に特別費一覧表の作り方をご紹介します。

年間でかかる特別費を書き出す

まず年間でかかる特別費の項目を書き出します。もし去年のクレジットカードの明細や預金通帳等のデータがあるのでしたら、それを元に洗い出すのもおススメです。ここでは、思いつく限り細かなものまですべて書き出すことがポイントです。
抜け漏れなく洗い出せているか不安という方のために、多くのご家庭である特別費の例をご紹介します。

 

特別費の例

example of special expenses

項目ごとに予算を立て合計する

書き出せたら項目ごとに予算を立てていきます。この際にも去年のクレジットカードの明細や預金通帳等のデータが参考になるかもしれません。他にもインターネットで検索すると、必要な金額が分かることがあります。

項目ごとの予算を立てたら、その全金額を合計し、1年分の特別費として把握します。

 

特別費の準備方法

特別費の準備方法はご家庭により異なります。ここでは大きく2つの準備方法をご紹介します。
お金が準備できたら、その金額だけ別の口座に移しておくのがおススメです。このようにすることで、特別費の残額を分かりやすく管理することができます。

ボーナス

1つ目はボーナスで準備する方法です。例えば6月と12月にボーナスが入るとします。その場合、12月のボーナスを1~6月分の特別費に、6月のボーナスを7~12月分の特別費に充てることができます。
少し調べてみたところ、この方法で準備しているご家庭が多いようです。

月々の給与

2つ目は月々の給与で準備する方法です。これは年間の特別費を12で割り、毎月その金額だけ準備する方法です。
具体的には年間の特別費の合計額が120万円だった場合、12で割ると毎月10万円ずつ準備したらよいことになります。そのため、月々の給与から10万円を特別費に充てていく方法です。

特別費がない時の対処法

それでは特別費が準備できないときはどのようにしたら良いでしょうか。ここではその場合の対処法として大きく3つご紹介します。

特別費の予算を見直す

1つ目は特別費の予算を見直すことです。例えば、誕生日プレゼント・パーティー代として2万円を見込んでいたのですが、1万円に減らすということです。

その際にただ数字を減らすだけでなく、他の手段で置き換えることや無くせるものを具体的に考えておくことがおススメです。先ほどの誕生日の例だと、元々はケーキをお店で買おうと思っていたけれど、予算の都合で手作りしてみようといった具合です。

毎月の出費を見直す

2つ目は毎月の出費を見直すことです。ここも同じように、毎月の出費に対して、他の手段での置き換えや無くせるものがないか確認していきます。

特に家賃や携帯電話代、インターネット通信費等に代表される固定費は一度削減すると、効果が大きく、おススメです。

収入を増やせないか検討する

3つ目は収入を増やせないか検討することです。例えば本業での収入アップを目指して資格取得することや、本業以外で副業を始めることが挙げられます。
いくつか収入アップにつながる候補が見つかったら、「できるかな」と悩んでばかりでなく、行動に移すことがおススメです。行動に移し新しい気付きを得て、それを次の行動に反映することで、収入アップにつながっていきます。

まとめ

特別費を把握することにより、必要なお金を事前に準備し、ムダ遣いを減らすことができます。ご家庭によっては、100万円を超える金額を特別費として出費しているかもしれません。これまで「必要だから仕方ない」とあまり把握せずに出費していたご家庭も、この機会にぜひ一度把握することから始めてみてください。

サイドFIREを目指すためには?|8つのstepに分けて解説(後編)

この記事では

サイドFIREに興味はあるけれど、どのように実行したらよいか分からない
サイドFIREしようと思ったけれど、お金が足りるか不安

という方に向けて、サイドFIREを目指すための8stepを解説します。

前編はこちらからご参照下さい。

前編ではstep4まで解説したので、今回はstep5からです。

それでは早速解説します。

 

この記事の信頼性

  • 筆者である私はMBA・FP2級を持っています。
  • 家族4人でこの記事の内容に基づいてサイドFIREを実行しようとしています。

 

 

step5.住の条件を決める

ここまで来たら、もうあと一息です。支出の中でも割合の大きい「住まい」の条件について、決めていきます。実家の近くで両親の手を借りながら子育てしたい、災害はできるだけ避けたい等、どういう所に住みたいか条件を挙げていきます

いくつか重視したい条件を出した後に、全体での優先度を付けていきます。
我が家は下記のようになりました。

優先度1:災害(特に地震津波)をできるだけ避けたい。
またご近所付き合いをできるだけ避けたい、具体的には町内会の参加が必須級なのは嫌。更にそのコミュニティしかないような場所は嫌。

優先度2:治安が良い。

優先度3:荒れている学校に子どもたちを通わせたくない。できれば教育熱心な学校や同級生がいい。

その上で住みたい場所を県レベルで3つ探し、その理由と共に持ち寄りました。更に家族で話をして絞り込みを行います。

絞り込みができたら、今度は具体的な住まいの条件を出します。この住まいの条件とは、「2LDK以上が良い」や「バス・トイレ別が良い」ということです。これができたら、不動産サイトに入力してみて、住みたい場所での家賃相場を把握します。

step6.全体の予算を出す

次にstep4・step5で挙げた内容を金額化して、1年ごとの支出計画を立てます。

その際に家族の年齢やライフイベントも記入した表に、支出計画を立てていくと分かりやすいです。ライフイベントというのは、例えば小学校入学や、中学卒業ということです。ライフイベントに関連してお金がかかることが多いので、忘れないように挙げていきます。

更に、支出として税金も忘れずに考慮しなければなりません。具体的には、国民健康保険料や国民年金、住民税です。これらを忘れていると、FIRE後に思わぬ支出となり、慌ててしまいます。具体的な金額はインターネットで自治体のホームページなどを調べてみるとよいです。

step7.不労所得で補えない額を把握する

今手元には今後の人生で必要な金額を計算した資料があることでしょう。このstepでは今後必要な支出と手元の資産を元に不労所得で補えない額を把握していきます。

不足額(労働等で補う金額)の計算方法

calculate shortfall amount

最初に「今いくら資産があるのか」整理します。持っている資産全てを洗い出し、できるだけ1円もズレないよう把握します。

我が家も最初証券口座のお金だけをFIRE後の資金として考えていました。ですが、退職金や財形貯蓄、確定拠出型年金などで+1000万円近くお金があることに気付きました。ちゃんと探してみると、意外とあると思いますのでこの機会に一度全ての資産を棚卸するのをおススメします。

その上で手元の資産を全て投資信託等で運用する前提で、資産に3.2%を掛け合わせます。多くの方が毎年の資産運用益は資産の4%分出て、それが手元で使えるものとして計算しがちです。ですが、運用益全てがそのまま手元のお金になるわけではなく、ここからも約20%の税金が差し引かれます。

そのため、4%×0.8=3.2%が運用益として得られるという想定にします。ここで出た額が毎年不労所得で補える金額です。

次にstep6で出した毎年の支出から平均値を出します。我が家では、1年当たりの支出の最大値を特定することと迷いました。ですが、我が家の場合、最大値が平均値からあまりに乖離していました。子どもの教育費が必要なタイミングが重なっていたからです。そのため、平均値を採用しました。足りない分は働くか、最悪資産を取り崩す計画です。

ここまでで毎年不労所得で補える金額と毎年の支出想定額が出たと思います。ですので、その差を取り、毎年いくら労働等で補わないといけないのか確認します。

step8.何をして稼ぐのか検討する

step7で出した毎年補わないといけない金額を元に、何をして稼ぐのか検討します。

会社員を続けることもアリですし、退職してフリーランスとして働くこともアリです。とにかく足りない金額をどうやって補うか考えます。

この際に考えてばかりではなく、行動に移してみることがおススメです。一度実施してみると、自分に合っていることや合っていないこと等、新たな発見があると思います。

稼げる見込みが立ったら、サイドFIREを実現してみてください‼

 

まとめ

サイドFIREを実現するためのstepを大きく8つに分けて解説しました。

サイドFIREを実現するためには、まず自分や家族のやりたいことを整理し、具体的にそれにいくら必要なのか把握します。その上で自分の手元の資産を元に、いくら働いて補わなくてはいけないのか確認します。不足額が分かったら、稼ぎ方の目処を立て実行してみる、という流れでした。

サイドFIREに当たり、特に金銭面で不安になる方も多いと思いますが、この記事で書いたstepを元に、ぜひ実行してみてください。

サイドFIREを目指すためには?|8つのstepに分けて解説(前編)

こんにちは、まっちゃかです。

サイドFIREに興味はあるけれど、どのように実行したらよいか分からない
サイドFIREしようと思ったけれど、お金が足りるか不安

というお悩みをお持ちではありませんか?

この記事では、サイドFIRE実現のためのstepを大きく8つに分けて解説します。

具体的にはまず自分のやりたいことを整理し、家族とすり合わせます。
次に家族でやりたいことを整理し、いくら必要なのか把握します。
その上で手元の資産を元に、いくら働いて補わなくてはいけないのか確認します。
不足額が分かったら、稼ぎ方の目処を立て実行してみる、という流れです。

読み終えたころには、きっとサイドFIRE実現までのイメージが付いていることでしょう。

 

この記事の信頼性

  • 筆者である私はMBA・FP2級を持っています。
  • 家族4人でこの記事の内容に基づいてサイドFIREを実行しようとしています。

 

step1.それぞれが人生でやりたいことを書き出す

まず、家族1人1人が自分の人生でやりたいことを書き出します。

その際に抜け漏れなく、全て書き出すのが重要です。誰にも気を遣う必要等ありません。例えば「クッキーを食べたい」という些細なことから、「世界一周したい」という壮大な夢まで自分の欲求を素直に書き出します。

思いついた順に書き出すのも良いです。ですが、抜け漏れを防ぐためには、「衣食住」等のジャンル分けをして書き出すことも有効です。

更にそれぞれのやりたいことに理由をセット書いておくと、次のstepで使うことができます。

なお、いずれのstepも自分が一番乗って作業できる環境で実施しましょう。
例えば私なら静かで自分1人で集中できる場所が一番乗って作業できます。そのため、自宅の小部屋で自分1人になり、airpodsで音楽を聴きながら実施しました。

旦那の場合、家以外でお酒を飲みながら実施したいということでした。そのため、わざわざ昼間サイゼリアに出かけて、デキャンタでワインを飲み、自分が好きなものを食べながら実施したそうです。

step2.持ち寄って家族で「なぜ」それをしたいのか話し合い整理する

次にstep1で書き出した内容を家族で持ち寄って、共有します。

共有を受ける側は、共有してくれる人に「なぜ」それをしたいのかを中心に質問します。人から沢山質問を受けることで、自分だけでは気付けなかったことに気付くことができます。「なぜ」以外にも「誰と」や「いつ」「どういう頻度で」という質問も有効です。

共有して質問を受けながら、自分のやりたいことが「結局どういうことなのか」整理していきます。

例えば私なら、

・ハワイに行ってみたい

・温泉に行きたい

・ヨーロッパで古い遺産を見て観光したい

というのを挙げており、これを元に旦那と話をしました。
その結果、私は「家族(もしくは夫婦)で」「年に1~2回」旅行に行きたいということに気付きました。

step3.家族で大方針を立てる

家族1人1人のやりたいことが整理できたら、家族として「一番重視することは何か」という方針を立てます。ちなみに、我が家はこのstepが一番難しかったです。1人1人のやりたいことは整理できたのですが、それをまとめようとしても中々まとまりませんでした。
結局、家族で「やりたくないことは何か」を元に話し合いをしました。その結果、「今の仕事・働き方に心身・時間共に縛られるのは嫌」ということになりました。

step4.衣食住・教育・娯楽に分けて何をどの程度したいのか話し合う

step2で話した家族1人1人がやりたいことと、step3で話した大方針を元に、家族として具体的なお金の使い方を話し合います。我が家では、抜け漏れなく話し合いをするために「衣食住・教育・娯楽」に分けて行いました。

最終的には家族として支出の計画を立てることが目的です。ですので、ここでは具体的にいくらの支出になるか特定できるレベルまで細分化します。

我が家では、例えば「衣」なら

・清潔感のある服を着られたら良い

UNIQLOしまむらで十分

という内容でした。

「食」なら

・1日3食食べる

・スーパーで買ったもので自炊した普通の食事が食べたい

・月に一度は家族でファミレスにて外食したい

といった形です。

上記のようなレベルで、「衣食住・教育・娯楽」に分けて家族で必要なお金を出していきます。

 

少し長くなってしまったので、続きは後編でご紹介します!!